場所前のトピック
- 大関・豪栄道、カド番
- 大関・栃ノ心、カド番
- 関脇・貴景勝、大関復帰を狙う
初日 9/8(日)
大関・髙安は左肘の負傷により、全休。来場所はカド番となる。
大栄翔 ー 貴景勝
頭で当たり合い、押し合う両者。貴景勝は体勢を低くして頭で当たり、大栄翔の突きが伸びる前に押し込む。
貴景勝が優勢に攻めるも引いてしまい、今度は大栄翔が突っ張って攻め返す。
貴景勝が左へいなすと、大栄翔も左へ動いてかわし、一瞬間が空いて再び押して攻めるのは大栄翔。右の喉輪で上体を起こしにいくが、貴景勝が手繰り気味に突き落とし。
10勝を挙げれば大関に復帰できる貴景勝は、初日白星。
栃ノ心 ー 逸ノ城
逸ノ城は立合いで左上手を引き、体を開いて上手投げ。
カド番の栃ノ心は全く良いところがなく、初日から土がついた。
碧山 ー 豪栄道
突っ張る碧山の懐に入ろうと、頭から飛び込んでいった豪栄道。
まともに引いた碧山に大関はついて行き、押し出し。
8回目のカド番となった豪栄道は白星を挙げて、幸先の良いスタート。
北勝富士 ー 白鵬
左で張って左上手を狙った白鵬だが、北勝富士が右腕を伸ばしながら距離をとって、上手を遠ざける。
横綱は左から張り気味に相手の右腕を突き落として右四つに組み止めるが、北勝富士も頭を付けて上手を警戒する。
白鵬が左で叩く動きを見せた瞬間に、北勝富士は左で絞って右の差し手を突きつけながら一気に前へ出て、寄り切って横綱を土俵の外へ。
白鵬は平成29年春場所以来の初日黒星スタート。
鶴竜 ー 遠藤
遠藤の前捌きの前に狙いの右上手は掴めなかったが、両手で突き起こして右へ動きながら叩き込み。
連覇を狙う鶴竜は、勝って結びを締めた。
中日まで 〜9/15(日)
- 横綱・白鵬は右手小指の負傷が悪化し、2日目から休場。
- もう1人の横綱・鶴竜も左膝の負傷が悪化し、中日から休場。
両横綱が前半戦でいなくなった今場所の先頭に立ったのは、平幕の隠岐の海。
得意の右四つには1度もならなかったが、左四つや外四つになっても小手に振ったり、上手を引いて前に出たり、投げにいったりと力強い相撲をとって、自身初の中日勝ち越し。
全勝の隠岐の海を、一敗で明生、二敗で両関脇や小結・遠藤ら6人が追いかける。
1場所での大関返り咲きを狙う貴景勝は、初日から5連勝と上場の序盤戦だったが、6日目の遠藤戦では引いてしまい自滅。7日目の千代大龍戦では立合いの変化に屈して2連敗。しかし、中日の御嶽海戦は一気に突き押しで土俵の外へ押し出し、関脇同士の一番を制して6勝2敗。
カド番の両大関は、豪栄道が5勝3敗。栃ノ心が3勝5敗。
9日目 9/16(月)
隠岐の海 ー 竜電
隠岐の海は右から絞りながら前へ出ていく。竜電が右へ叩いていなすと、隠岐の海も右へ叩いていなし返す。
再度攻めて出ようとした隠岐の海だが、左足が返って転倒。決まり手は引き落とし。
隠岐の海の連勝は8でストップ。
勝ちっ放しがいなくなり、先頭は一敗で隠岐の海、明生の2人。
二敗で両関脇と朝乃山の3人が追いかける。
10日目 9/17(火)
剣翔 ー 明生
差し手争いから両差しになり、左の下手も引いた明生。
剣翔が右上手から捻るが、明生も合わせて左下手投げを打つ。その投げに対して剣翔は身を寄せていき、体を浴びせるように上手投げ。
明生は投げで相手を呼び込んでしまい、2敗目。
隠岐の海 ー 佐田の海
隠岐の海は立合いから圧力をかけて押し込むが、佐田の海は右下手を引き、左ハズで起こしながら凌ぐ。
体勢が低い相手に我慢できず、まともに引いた隠岐の海。それに乗じて佐田の海は左を差し込んで右上手を引き付けながら、一気に寄り倒し。
隠岐の海は連敗を喫し、2敗へ後退。
御嶽海 ー 玉鷲
玉鷲の突っ張りを受け止める御嶽海だが、我慢できずに引いてしまう。
御嶽海は回り込みながら相手の突き押しから逃げ回り、玉鷲が頭から押し込もうとしたところを、右へ動いて叩き込み。
優勝争いの先頭に並び立った御嶽海は、8勝2敗で勝ち越し。
正代 ー 貴景勝
貴景勝は立合いからぶちかまして、正代を弾き飛ばす。
突っ張りを跳ね上げて左を差し込みかけた正代だが、貴景勝が左から押っ付けて押し倒し。
貴景勝も8勝目を挙げて勝ち越し。場所後の大関復帰まであと2勝。
一敗の両者が共に敗れたため、二敗で御嶽海、貴景勝、朝乃山、隠岐の海、明生の5人が並ぶ混戦に。
11日目 9/18(水)
石浦 ー 明生
右から押っ付けて左差しを封じる石浦だが、明生は構わずに圧力をかけて前へ出る。
石浦の叩きについて行き、そのまま押し出し。
今場所前に出る相撲が光る明生が、この相撲でも圧力勝ちして9勝目。
隠岐の海 ー 剣翔
立合いで当たってすぐ剣翔は左に動きながら肩透かしを決め、隠岐の海を土俵に這わせた。
隠岐の海は8連勝の後に3連敗。剣翔も8勝3敗で勝ち越し。
御嶽海 ー 竜電
御嶽海が右の喉輪を交えながら、突っ張って竜電を押し込む。
竜電は相手の右腕を絞るようにして跳ね上げ、脇が空いた瞬間を逃さずに右を差す。竜電が右から掬って体をを入れ替え、押し出し。
御嶽海は3敗目を喫し、再度先頭集団から一歩後退。
栃ノ心 ー 貴景勝
貴景勝は頭から突き起こし、右からかち上げてきた栃ノ心を仰け反らせる。
今度は左からかち上げにいった大関だが、下がって距離をとった貴景勝を捉えられず、右を差される。
栃ノ心は左から首捻りにいくも体勢を崩し、貴景勝が右下手から出し投げを打って後ろに付き、送り倒し。
貴景勝は9勝目を挙げて、大関復帰まであと1勝。優勝争いの先頭もキープ。敗れた栃ノ心は5勝6敗と、カド番脱出に向けて厳しい星勘定になった。
昨日の時点では5人が二敗で並んでいたが、11日目を終えて首位を守ったのは貴景勝と明生の2人。
三敗で今日敗れた3人を含む5人が追いかける展開。
12日目 9/19(木)
隠岐の海 ー 明生
隠岐の海は右からかち上げ、両手から挟み付けて明生を懐に入れさせない。
明生は振りほどいて離れるものの上体が浮いてしまい、隠岐の海が押し出し。
隠岐の海は連敗を3で止め、明生を引きずり下ろした。
妙義龍 ー 貴景勝
貴景勝は頭から当たって妙義龍を起こすと、左から突き落とし。
貴景勝は10勝目を挙げて、来場所の大関復帰を決めた。優勝争いにおいても単独トップに。
竜電 ー 豪栄道
左から張って右前廻しを引いた豪栄道。しかし廻しが切れて右四つになり、先に上手を引いたのは竜電。
豪栄道は左を押っ付けながら上手を引き、両者下手も引いてがっぷりになるが、大関が下手で捻りながら合わせ技で上手投げ。
豪栄道は8勝4敗で勝ち越し、8度目のカド番も脱出。
栃ノ心 ー 御嶽海
御嶽海が左からかち上げ、両差しに。そのまま差し手を突きつけて寄り切り。
御嶽海は三敗をキープ。栃ノ心は5勝7敗となり、大関の地位を守るためにはもう負けられない。
二敗を守った貴景勝が、今場所初めて単独トップに立った。
朝乃山は四敗へ後退したが、依然5人が三敗で並ぶ状況。
13日目 9/20(金)
松鳳山 ー 明生
松鳳山は両手突きから右を押っ付けて明生の差し手を許さず、突っ張り合いに持ち込む。
明生は左へいなすが松鳳山は向き直り、再度突っ張って今度は松鳳山が叩くも明生も落ちずに持ち堪える。
明生が再度右へいなそうとしたが、左足が返って自ら転倒。決まりては押し倒し。
明生は自滅で4敗へ後退。
剣翔 ー 宝富士
左四つに組み、右上手も引いた宝富士は万全の格好に。
前に寄って出たが、土俵際で剣翔が体を入れ替えながら掬い投げを打って裏返し。
差し負けたものの逆転勝利を収めた剣翔が、三敗対決を制した。
隠岐の海 ー 輝
輝は下から押っ付けながら前へ出るが、隠岐の海も押し返す。隠岐の海は左差しを狙うが、輝の右押っ付けが強く、差し込むことが出来ない。
隠岐の海が左へ体を開きながら左腕を抜くと、輝は支え棒が外れたように前のめりになり、そこを右で押さえつけて叩き込み。
隠岐の海は二桁に乗せる10勝目。
御嶽海 ー 妙義龍
突っ張り合いになり、左の喉輪で妙義龍の腰を引かせた御嶽海。
妙義龍が堪らず引いたところを一気に押し出し。
御嶽海は完勝で貴景勝との星の差1つをキープ。
貴景勝 ー 豪栄道
頭から低く当たった貴景勝に対し、豪栄道は肩越しの左上手を引く。
大関が相手の頭を右から抑えつけながら振り回して、上手投げ。
貴景勝は突き起こすことが出来ずに、三敗勢へ引きずり込まれた。豪栄道は9勝4敗。
結びの一番の結果、またもや先頭で4人が並んだ。
13日目を終えてトップの三敗勢が4人、次点の四敗勢が5人と優勝争いは大混戦に。優勝戦線が目まぐるしく変わる中、優勝決定は千秋楽までもつれることに。
14日目 9/21(土)
剣翔 ー 琴勇輝
琴勇輝が両手突きから一方的に突っ張り、剣翔は残せずに突き出し。
消極的な相撲を取ってしまった剣翔は4敗へ後退。
友風 ー 朝乃山
突っ張り合いになるが、友風が右に動きながら叩くと、自らもバランスを崩してしまう。
朝乃山は突っ張って右四つに組み止め、左上手も引いて得意の型に。上手からの投げで振り回しながら土俵際まで追い込み、体を突きつけて上手投げで仕留めた。
朝乃山は先々場所の力強さを発揮し、10勝目。
隠岐の海 ー 遠藤
隠岐の海は右からかち上げて、左をのぞかせる。前に圧力をかけながら肩越しの右上手を取ったが、遠藤にも右前廻しを引かれる。
遠藤に懐に入られる前に、隠岐の海は上手からの投げで強引に振り回す。遠藤は左から外掛けで崩そうとするが、隠岐の海が河津掛けを打ち返し、遠藤を俵へ追い込む。
なんとか振りほどいた遠藤は、両足俵にかかりながら右を巻き替えて両差しになり、隠岐の海の寄りを耐える。隠岐の海はここを勝機と見て、左の腕を返されながらも体を預けて寄り立てる。
遠藤は寄りを凌いで再び前に攻め返したかに思われたが、隠岐の海の寄りを堪えている際に足が外へ出たとの判定。決まり手は寄り切り。
隠岐の海は微妙な判定の相撲ではあったが、11勝目。これで先頭に立ったまま明日の千秋楽へ。
竜電 ー 貴景勝
立合いのぶちかましで竜電を大きく後退させた貴景勝。二の矢も突っ張りも伸びてそのまま押し出し。
貴景勝も三敗を守り、隠岐の海にリードを許さず。
御嶽海 ー 豪栄道
立合いで御嶽海は右へ変化し、突き落とし。
御嶽海は注文相撲で大関を下し、トップに並んだまま千秋楽を迎える。豪栄道は5敗目となり、逆転優勝の芽は無くなった。
栃ノ心 ー 妙義龍
右四つになり、先に左上手を引いた妙義龍が一気に走って寄り切り。
カド番の栃ノ心は6勝8敗と負け越しが決まり、大関陥落が決定。名古屋場所で大関復帰を果たしたが、僅か2場所で再び大関の座を明け渡した。来場所で10勝を挙げれば、大関に復帰できる。
三敗を守ったのは、両関脇と隠岐の海。
なお、千秋楽は三敗同士(隠岐の海 ー 貴景勝)の対戦が組まれたため、この時点で四敗の朝乃山、剣翔の2人は優勝の可能性が消滅。優勝争いは三敗の3人に絞られた。
千秋楽 9/22(日)
隠岐の海 ー 貴景勝
優勝争いへ生き残りをかけた、三敗同士の大一番。
立合いでぶちかました貴景勝が、右からかち上げる隠岐の海を土俵際まで弾き飛ばして押し込む。
貴景勝は左からのハズ押しで隠岐の海の上体を浮かせ、押し出し。
三敗を守ったのは貴景勝。勝ち残りで土俵下から御嶽海の相撲を見ることに。
御嶽海 ー 遠藤
御嶽海が勝てば、貴景勝との決定戦に出場。敗れれば、貴景勝の5場所ぶりの優勝が決定する一番。
御嶽海が右をのぞかせると、遠藤が左を巻き替えにいく。そのタイミングを待っていたと言わんばかりに、御嶽海が左を差しながら右から挟み付けて、一気に前へ圧力をかけて寄り切り。
御嶽海は貴景勝の目の前で三敗を守り、12勝目を挙げた。
この一番の結果、御嶽海と貴景勝が12勝3敗で並んだため、優勝決定戦へ。
優勝決定戦
御嶽海 ー 貴景勝
両者ともに決定戦出場は初。史上初の関脇同士の決定戦。
頭から当たり合った両者。
貴景勝の引く動きに御嶽海はついて行き、両差しに組み止める。絶好の型になった御嶽海は、前へ圧力をかけてそのまま寄り切り。
御嶽海が本割での悔しい思いを晴らし、国技館で初めて優勝を手にした。
総括
【優勝】 東関脇・御嶽海 久司(2回目)
御嶽海が12勝3敗で、7場所ぶり2回目の優勝。 秋場所での優勝は初。
【三賞】
《殊勲賞》
御嶽海(5回目)
1横綱2大関(2日目:栃ノ心、5日目:鶴竜、6日目:豪栄道)を倒した朝乃山(2回目)
《敢闘賞》
初日から8連勝を含む11勝を挙げ、千秋楽まで優勝争いを演じた隠岐の海(4回目)
新入幕で10勝を挙げた剣翔(初)
来場所は、
大関・髙安、カド番。
10勝以上を挙げた貴景勝、大関復帰。
大関から陥落した栃ノ心、大関復帰を狙う。
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