場所前のトピック
- 大関・貴景勝、カド番
初日 7/19(日)
感染症の影響により五月場所は中止。
4ヶ月ぶりの本場所は、通常開催地の名古屋ではなく、東京・国技館での開催。
隆の勝 ー 朝乃山
新大関・朝乃山の初陣。
隆の勝の突っ張りを受け止めた朝乃山は、左上手を引いて後ろを向かせて送り出し。
朝乃山は大関として白星スタート。
貴景勝 ー 豊山
貴景勝は頭でぶちかまして押し込むが、豊山も突っ張って押し返す。
貴景勝は左から突き落としていなし、上体が浮いた相手を押し出し。
カド番の貴景勝は白星発進。
遠藤 ー 鶴竜
立合い当たってすぐに右へ動いて引いた鶴竜。
横綱は右足を飛ばして裾払いにいったが、空振ってバランスを崩し、腰砕けで転倒。
鶴竜は自滅してしまい、初日は苦笑いの黒星。遠藤は7個目の金星。
白鵬 ー 隠岐の海
右差しを狙った白鵬だったが、左四つになり先に上手を引いたのは隠岐の海。
隠岐の海は前へ攻めていくが、横綱が左から掬い投げを打って肩透かし。
連覇がかかる白鵬は得意の形にはなれなかったが、結びを締めた。
中日まで 〜7/26(日)
横綱・鶴竜は初日の取組で右肘を負傷し、2日目から休場。
全勝は白鵬と、新大関の朝乃山の2人。
一敗は正代、御嶽海の両関脇と、14場所ぶりの再入幕を果たした照ノ富士の3人。
白鵬は立ち会いから鋭く踏み込んで右四つに組み止める、まるで全盛期を彷彿させるような相撲内容も多く、通算50回目のストレート給金。
朝乃山も3日目の大栄翔戦こそ土俵際まで押し込まれたが、右四つ左上手に持ち込んで前へ圧力をかける盤石な相撲を取り、初日、3日目以外はすべて寄り切りの勝負結果。新大関の硬さは全く感じられず、先場所の勢いそのままに8連勝。
カド番の大関・貴景勝は5勝3敗。
10日目 7/28(火)
白鵬、朝乃山ともに9連勝で迎えた10日目。
御嶽海 ー 朝乃山
当たって左廻しを掴みかけた朝乃山だが、御嶽海が突っ張って跳ね返す。
右を差して左もこじ入れようとする御嶽海を、大関は右を差し気味に振りほどいて離れ、しっかりと右を差し直して四つに組み止める。
朝乃山は差したと同時に下手を引いたが、そのタイミングで御嶽海も左上手を引き、間髪を入れずに上手投げ。
差し勝った朝乃山だったが、実力者に投げ飛ばされて初黒星。
白鵬 ー 北勝富士
素早く踏み込んで二本のぞいた白鵬。北勝富士の引きに乗じて押し出し。
白鵬は危なげない相撲で10戦全勝。ただ一人全勝を守った。
朝乃山が敗れたため、全勝は白鵬一人。早くも連覇の色が濃くなってきた。
一敗で朝乃山、照ノ富士。二敗で両関脇が横綱を追いかける。
11日目 7/29(水)
照ノ富士 ー 栃ノ心
右四つ左上手でがっぷり組み合う両者。
栃ノ心が引き付けて前へ出るが、照ノ富士は体を入れ替えて相手の右上手を切る。
再度上手を引くが、照ノ富士が引き付けてもう一度栃ノ心の上手を切り、投げで崩しながら寄り切り。
元大関対決を制した照ノ富士は、復活を印象づける堂々の10勝目。
朝乃山 ー 輝
輝の右喉輪を跳ね上げて両差しになった朝乃山。そのまま前に出て寄り切り。
快勝で連敗はしなかった朝乃山は10勝目を挙げ、勝ち星を二桁に乗せた。
貴景勝 ー 御嶽海
立合いで低く頭から当たっていった貴景勝。堪らずに引いた御嶽海についていき、押し出し。
貴景勝は8勝3敗でカド番脱出。御嶽海は連日の大関戦勝利とはならず3敗目。
白鵬 ー 大栄翔
踏み込んできた白鵬を押し返す大栄翔。白鵬は左に動いてかわそうとするが、左足が滑ってバランスを崩す。
それでも立て直した横綱は、挟み付けながら距離が開かないように前へ出て攻め返す。
白鵬が右前廻しを掴みかけた瞬間、大栄翔は右へいなして横綱を泳がせて後ろにつく。
体勢を崩した白鵬は向き直そうと回り込んだが、右足が俵の外へ出てしまい押し出し。
白鵬は返り三役相手に不覚をとり、土がついた。大栄翔は3場所ぶりに白鵬から白星を挙げた。
10日目まで万全な相撲だった白鵬が、まさかの黒星で全勝が消えた。
一敗で白鵬、朝乃山、照ノ富士の3人。昨日後退した朝乃山だったが、再び先頭に並んだ。
二敗はおらず、三敗で貴景勝、両関脇など6人が並ぶ。
12日目 7/30(木)
大関・貴景勝が左膝を負傷し休場。昨日の殊勲者・大栄翔は不戦勝。
玉鷲 ー 照ノ富士
玉鷲の突っ張りを前傾姿勢で受け止める照ノ富士。玉鷲の引きに合わせて照ノ富士は前へ攻め返す。
右をのぞいて左上手を引こうとするが、玉鷲は嫌って後ろに下がる。
張りても交えて組止めにいく照ノ富士は、突っ張りを左へいなして玉鷲を泳がせ、最後は左を差して寄り切り。
照ノ富士は四つにはなれなかったが相手をよく見て捌き、賜杯争いの先頭を譲らず。
北勝富士 ー 朝乃山
北勝富士は右喉輪で突き起こすが、肩透かしで呼び込んでしまい朝乃山万全の右四つに。
頭を付けて上手を遠ざける北勝富士を掬って起こし、勢いそのままに掬い投げ。
朝乃山も力強い相撲で一敗を守った。
白鵬 ー 御嶽海
右から張って右上手を引いた白鵬。御嶽海は右をのぞかせて浅い両差しになる。
外四つながら左前褌も引いた横綱が一気に前へ出て攻めるが、土俵際で御嶽海が右に体を素早く開きながら、逆転の突き落とし。
土俵際の落とし穴に嵌った白鵬は、三役相手に連敗で2敗に後退。
優勝争いの先頭は一敗で朝乃山、照ノ富士の2人に変わった。明日一敗同士の対決が組まれている。
二敗はまさかの連敗を喫した白鵬。三敗は正代、殊勲の星を挙げた御嶽海、琴恵光の3人。
13日目 7/31(金)
二敗の横綱・白鵬が右膝を負傷し休場。三敗の正代は不戦勝。
輝 ー 御嶽海
頭で当たり合い、突っ張って輝の上体を起こす御嶽海。輝の足が揃った瞬間に引き落とし。
御嶽海は三敗を守った。
照ノ富士 ー 朝乃山
勝った方が優勝に大きく近づく、一敗同士の直接対決。
立合いでお互いに右四つ左上手のがっぷりになるが、照ノ富士が右肘を張って朝乃山の上手を切る。
照ノ富士は前に寄り立てていき、朝乃山の下手投げに対しても上手を引き付けながら残す。
強引な投げで上体の浮いた大関を、照ノ富士が右から腕を返しながら寄り切り。
力とワザで圧倒し、新旧大関対決を制して一敗を守ったのは照ノ富士。
直接対決を制した一敗の照ノ富士が、単独トップに立った。
二敗で朝乃山。三敗で正代、御嶽海の2人。
明日照ノ富士が勝って、朝乃山が負けた場合、千秋楽を待たずに14日目にも照ノ富士の優勝が決まる。
14日目 8/1(土)
正代 ー 照ノ富士
左前廻しを引いた照ノ富士だが、正代が二本のぞかせる格好に。
正代が圧力をかけて前に出ると、その反動で右に回りながら引いて照ノ富士のバランスを大きく崩す。
俵に詰まった照ノ富士を再度正代が両差しに組み止めて、寄り切り。
照ノ富士は2敗目。正代は照ノ富士の優勝決定に待ったをかけると共に、三敗を守って自らも優勝戦線に生き残った。
御嶽海 ー 琴恵光
御嶽海は押し込むが、右を差されて四つに組む。
引いて呼び込んだ御嶽海は琴恵光に前に攻められてしまうが、土俵際で掬い投げ。
御嶽海も3敗を守って優勝争いに望みをつなげた。
照強 ー 朝乃山
再度賜杯レースの先頭に並ぶチャンスが巡ってきた朝乃山。
立合いから潜り込んで右足を取りに行った照強。
足取りが頭になかった朝乃山は、対応できずに尻もち。
朝乃山は照強の援護射撃に屈して、痛恨の3敗目。再び照ノ富士との差が1つに広がった。
先頭は二敗で照ノ富士。依然単独トップは変わらず。
三敗に朝乃山、正代、御嶽海の3人。
千秋楽は、照ノ富士 ー 御嶽海、正代 ー 朝乃山が組まれたため、
照ノ富士は本割で勝てば優勝が決まる。御嶽海が勝てば、巴戦に持ち込まれる。
千秋楽 8/2(日)
照ノ富士 ー 御嶽海
照ノ富士が勝てば優勝。御嶽海が勝てば優勝決定巴戦へ。
照ノ富士は立合いで左上手を引き、右から押っ付けて御嶽海の差し手を殺す。
右の前廻しも引いて万全の体勢を作った照ノ富士が、両上手をガッチリ引き付けて一気に寄り切り。
膝の故障と病気の影響で一時は序二段(平成31年春場所)まで下がった照ノ富士が、幕内復活の場所を見事5年ぶりの優勝で飾った。
総括
【優勝】 東前頭17・照ノ富士 春雄(2回目)
照ノ富士が13勝2敗で、30場所ぶり2回目の優勝。 七月場所での優勝は初。
【三賞】
《技能賞》
照ノ富士(初)
《殊勲賞》
1横綱1大関(10日目:朝乃山、12日目:白鵬)を倒して11勝を挙げた御嶽海(6回目)
1横綱(11日目:白鵬)を倒して11勝を挙げた大栄翔(2回目)
照ノ富士(2回目)
《敢闘賞》
11勝を挙げ、千秋楽まで優勝争いを演じた正代(5回目)
コメント